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2020年9月21日 (月)

社員を信用しない会社

郵便配達ってさあ、もっと気楽な仕事かと思ってましたよ。
バイクでトコトコ走って、ポストに郵便をポンッと投函するだけ。
宛名の場所に行って、ポンッと投函するだけ。

営業職のように「ノルマ、ノルマ」とうるさく言われることも無く。
土方のように「あっちが痛い、こっちが痛い」なんて泣くことも無く。

なんて思ってたら、その両方ともありました。(><)

 

私、配達の前はケーブルTVの営業なんぞやってまして。
皆さん想像の通りで、営業は厳しいですよ。精神的に。
毎朝「今日の見込み(成約件数)は?」なんて聞かれて、ノルマ達成によって給料が変わる。
いや、それどころかクビが切られちゃう。

 

もうそういう営業がしたくなくて、「営業の無い仕事をしよう」と思ってここに来た訳ですよ。
ところがここも「ノルマ、ノルマ」と。
それも前年比+10%どころじゃない。年賀はがきなんて初年度ノルマ500枚だったのが、1000,2000と倍々に増やされるノルマ。

あんな年々利用者が減ってる商品を、倍々でノルマ増やしたって達成出来る訳無いだろうっつうの。
だから自爆して金券ショップに売る輩が発生するのですよ。
それもわざわざ地方から新幹線に乗って、東京まで売りに来るほど追い込まれてね。
(東京の方が高く売れるし、バレないと言う理由です)

 

身体はなぜ痛いかって?

そりゃあもう配達が終わらず、必死に走るからですよ。
バイクの運転が上手い人は、猛スピードで走ります。そういう人に限って腰を痛めます。路面のギャップでの衝撃が腰に来るんでしょう。
私みたいに運転に自信が無い人は、仕方なく自前の足で走る。バイクからポストまでひたすらダッシュの繰り返し。膝に来ます。
階段の昇り降りだって走ります。結構落っこちて骨折する人も居たりします。

バイクも足も両方速い人は、スーパー配達員として周りから頼りにされます。
何でも「階段なんてあれだよ。昇りは1段抜かし、降りる時は2段抜かしで走ってるからね」
無理無理。真似したら即転落しちゃいますって。

 

そんな20代の若者と、私のような還暦間際のオッサンと、配達する量は一緒ですから。
こりゃどうしたってね、遅い人は辛い思いをします。それも毎日。

すると何が起きるか。
ええ、

Aad44d60s

 

配り切れない郵便を、どこかに隠しちゃう。
放棄・隠匿ってやつです。

そもそも配り切れないって、どういうことですか?
1日1000軒程度の家に、トコトコ行ってポストにポンッと投函するだけなのに。

郵便って毎日物数が変わります。
5万の日もあれば、7万の日もあり、10万超える日も。
上はとにかく「定時、定時」とうるさいです。
もちろん倍も違えば、終わらないのは分かってる。
だけど基本定時退社を迫って来ます。

10万超えでは無理でも、9万だと速い人は終わります。 ← 速い人だけが終る物数だと、プレッシャーも弱い
8万だと多くの人は終わり、遅い人だけ終わらない。 ← この状況は辛いです。「終わらせろ」と迫られます

 

開き直って平然と残業する人も居ます。 ← 終わらないものは終わらないもんねーと

心臓に毛が生えている人は残業しますが、普通の人はどうしようか悩みます。
ちょっとアパートの2Fへの郵便を持ち戻ったり、書留をこっそり翌日に回したり。
でも大量に持ち戻ると、当たり前ですがバレます。

で、
こっそりMyバイクに積んで家に持ち帰ったり。
あるいは、空家のポストに隠したり。 ← この時点で犯罪成立しちゃってます

 

以前、研修に行った時に、「さて、郵便の放棄・隠匿をする人はどんな人でしょうか?」と質問されました。
いい加減な人、責任感が無い人、そんな風な答えを予想しますが、正解はナント。

「むしろ逆で真面目な人が隠匿するんです」

自宅に隠したりする人って、後でこっそり配るつもりだから持って帰るんです。
無くなっても構わない人だったら、どこかに埋めちゃう、燃やしちゃう。山奥とかに捨てて来ちゃう。
なのに証拠の郵便を、いつまでも保管してるのは、いつか配るつもりだから。

確かによく聞きます。
家に持って帰った郵便を、休日に配ってたって話。
でも休日に配る量より、平日に溜まる量の方が多くて、どうにもならなかった。

 

ここまでならば、隠しちゃう本人に問題ありですが、新しいケースも発生しています。

それは、最近は「相互応援システム」みたいに、配達が速い人が、遅い人を応援する体制になって来ました。
相互って言っても、毎日応援する人は応援と一方通行です。
で、とびっきり配達が速い人が、「悪いけど今日も頼むわ」みたいに、連日配達応援することに。
そしてついに、その配達が速い人が、この放棄・隠匿事件を起こしちゃったのです。

いくら速くても、自分の分と他人の分、毎日完配出来る物でもないですよね。

 

もうそうなると、配達が速い、遅い、でなく全員が放棄・隠匿の可能性があることになります。

てか、本質はそこじゃないんですけどね。
速い人も終わらずに追い詰められる、そのそもそもの時間設定(無理矢理定時退社)にあるんですけど。

 

2020

 

何しろ放棄・隠匿どころか、配達員が事故死するケースも頻発しています。
朝礼でも「〇日と△日は黙祷の日」なんて、黙祷すりゃ良いってもんじゃないだろうよ。

 

さて本題。 ← うーん、今回は前置きが長過ぎましたねー m(__)m

 

この会社の酷い所は、そういう無茶なコストカットの責任は全く認めない。
放棄・隠匿なんかは配達員のせい。
逮捕され、解雇され、配達員個人が罰せられてオシマイ。

 

じゃあ会社は何をやるかと言ったら、やれロッカー点検だ、カバンの中身をチェックするだ、余計な時間を使って余計なことばかり。

正直ね、配達する時間が足りないから事故(死亡事故も放棄隠匿も)が起きるんです。
なのに真逆な対応です。長々とミーティングをしちゃあ、「これだけしつこく言っても出来ないのか」 ← 余計出来なくなるのに

ロッカー点検だって予想しない時に、いきなりやられます。 ← 抜き打ちでやらないとって言うのは分からないでもないけど
郵便を台車に積んで出発ってタイミングでやられたり。
いつだったかエレベーターの前で待ち構えてて、「ロッカー行くよ」だって。
「えっ、今ですか?」「5分で終わるから早く」 ← その5分を取り戻すのが大変なのに、分かってませんね

誰だって好きで事故るはず無いです。説教されてもされなくても、事故なんか起こしたくない。死にたくないです。
また好きで郵便を隠すはずも無いです。逮捕なんかされたくないです。

 

前は時々ロッカー点検するだけでした。

それが今は、カバン置き場のカバンには何も入れないこと。 ← 雨用のビニールカバーとか、手袋とか、一緒に置いちゃダメ
書留カバンは棚に置かずに、前の管理者席近くに提出。それも中身が見えるように。
机の引き出しには何も入れない。
各自の書類ケースは没収。
長靴置き場は、長靴のみ。 ← ここに手袋を置いて、捨てられた人も居ます。平気で個人の革手袋なんか捨てやがる
不在票もフォルダから出して保管。 ← 保管ってどこに保管するんだよ

置く場所は無いけど、仕事に使う物はある。不在票なんてまさにそう。
だから、ここからそこへ、そこからあそこへ、と日々あっちこっちへ置き直す。
が、基本どこへ置いてもNOと言う有様。

ロッカーだって、ボールペンとか仕事に使う物(自前です)を、ちょっと入れただけで、「持って帰れ」ってうるさい。

 

「ここに置くな!」ってうるさく言うけど、じゃあどこに置くのよ?に対する回答はありません。

 

四輪のフロアで、電話連絡など、荷物の再配達の手配しているオバサンも、
「仕事場にちょっと持ち込む手荷物なんか、透明のバッグじゃないとダメとか言われてるのよ」って。

女性は、ちょっとした小物とか、携帯とか、ズボンのポケットにって訳には行かないです。
そんな携帯やらハンカチも、ビニールの透明な手提げを買って来て、持ち歩いています。

 

まあ会社のために仕事してるのに、まるで犯罪者のような扱いです。

それでいて、管理者は自分のすぐ後ろに、新しく小っちゃい冷蔵庫を買って来て置いたり。
(休憩室に大きな冷蔵庫はあります。みんなそこに名前を書いて入れてるのに。何だよ、自分達は手を伸ばせば届く場所に冷蔵庫かよ)

 

ミーティングなんか、1日に何度やるのか。
朝はまず全体ミーティング、班長ミーティング、そして班ミーティング。 ← 全体やるならそれで終わりにして欲しい
昼にも班長ミーティングと班ミーティング。 ← 朝その日の業務連絡してるのにまたですか?
それも長々とやります。

全体ミーティングだって、何人も出て来て話します。必ず15分はやる。
長い局だと、毎朝40分もやってるそうです。 ← それでいて、「配達を定時で終わらせろ」なんて言われてもです

班長達が、「我々が責任持って漏らさず伝えるので、全体ミーティングやめませんか?」って提案したら、
「やめません。やります」と即答。
少しは時短するとか、簡略化するかと思えばそれも無し。

まあ、あの人達はミーティングで喋る以外、仕事も無いからね。

 

しかしねえ、班長が「我々を信用してくれませんか?」と言ったのに対し、即答で「NO」ですから。
これで「もっと頑張れ、もっと速く、定時退社だぞ」って言われてもってやつですよ。

 

かつて、全体朝礼は月曜だけにし、昼のミーティングもやらなかった局長が居ます。

実はその時が一番交通事故も少なく、いかに管理職が普段無駄なことばかりやってるかが分かると言うものです。

バイクで出発時に、いきなり「後ろのボックス見ますよ」とボックスを開けガサゴソ。
おいおい、積み切れなくてギュウギュウに詰め込んでるのに、勝手にいじるんじゃねえ。順番が壊れるだろが

「ヨシ」 ← 邪魔しといてヨシじゃねえ
「次は書留カバン開けて」 ← 時間無くなるだろが
「ヨシ」 ← だからちゃんとやってんだからよ、ヨシじゃねえよ

┐(´д`)┌ヤレヤレ な会社です。

iine

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コメント

もう言っちゃいますか、『踊る大捜査線』のあのセリフ…。

そのままぢゃ通じないから…、アレンジはそちらでお願いします。(⬅丸投げかいっ!?)

しかし何故でしょうねぇ、上に行くと自分が下だった頃のことはすっかり忘れてしまうんですから。

お前たちも同じ苦労を味わえ!ってことですかね?

それぢゃあいつまで経っても変わらないのに…、あ、それが組織ってやつですね。(^o^;)

こんばんは!
まぁ、・・・何処も同じですね。
うちの会社もハルさんのところほどではありませんが、社員を信用してないことは同じですよ。
要は、上の人間の保身ですね。
下がミスなり犯罪なりやると、管理職の自分も処罰される。
だから、転ばぬ先の杖で、馬鹿な点検なんてやるわけです。
自分の保身、それだけですよ。

たこ拳ぢさん、こんにちは。

そうなんですよ。交通事故は現場で起きてるんですよ。
ケガするのも死亡するのも配達員。中に居るお偉いさんには関係なしです。
「〇日は〇局で死亡事故が起きた日です。よって黙祷します」
「△日は△局で(略)」
「×日は×局で(略)」
黙祷する日がどんどん増えるだけ。緊張感なしですね。

配達員には荷物満載で、一本橋、スラローム、急制動の練習を毎朝。教習所か?
てか、過積載を止めるのが、まともな企業だと思うんですが。
帰局すると「お疲れ様」のひと言も無く、「じゃあ〇分には上がれ」みたいな感じ。
何か配達ロボットのようですよ。
もっともああいう管理職と、1日中ずっと一緒のオフィスに居たら、もっとストレスなんでしょうけどね。(笑)

FUJIKAZEさん、こんにちは。

自己保身を最優先に考えて仕事をする。
きっとどこの管理職もそうなんでしょう。
要するにアリバイ作り。我々はこれだけしつこく指導しているのに、ってやつです。

問題は、ウチの体制は、そういう無駄なことをすればするほど、逆に事故が増えるって事ですね。
やっても事故が減らないのに、なら我慢出来ますが、事故が増えるんだから止めろって言いたくなります。

つい最近も南関東で、一時停止を止まらずに交差点に進入して、車にはねられる事故が起きました。
時刻は16:40で、多分16:45の終業に間に合わせようと必死だったんでしょう。
「定時退社」のプレッシャーが強過ぎるが故に起きた事故です。
が、
上からの報告は、「暑さでボーっとしてたんでしょう」と。
こういう事例が続くと、もう残業で良いじゃんかよって思いますよね。(´Д⊂グスン

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