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2020年9月14日 (月)

人間失格/太宰治

この頃少しずつだが、読書が好きになったなあと思う。

よく読むのは東野圭吾とか、ミステリーが多い。
でも昔からそうかと聞かれれば、全然そんなことは無い。

子供の頃は、理系の本が好きで、ブルーバックスの本が好きだった。
他にはSFだったり、つまり文学作品とは縁が無い読書歴なのだ。
星新一のショート・ショートは好きで読み漁ったが、他には特定の作家が好きと言うことも無く。

 

還暦間際になって、残りの人生を考えたりして、このまま純文学を読まずに終って良いのだろうかなんて。

日本で一番売れた小説は何か?
それは「こころ」(夏目漱石)であり、それと競うのがこの「人間失格」なのだそうだ。

また私の友人が、国語の教員で、彼の研究テーマは「太宰治」
そんなこともあって、「人間失格」を読んでみることに。


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「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。

 

うーん。
主人公は葉蔵と言う名前があるのだが、作品内にその名前が登場することはほとんどない。

おそらく読者は、主人公=太宰治と捉えて読むのではないか。

人生に絶望し、達観し、道化を演じることにのみ、自分の生存価値を認めるかのような葉蔵。
自分と言うものの可能性を捨て去り、流され、堕ちていく。

その進む先には、何が見えているのか。
破滅しか無いように感じる。

 

作者の太宰が、自殺している事実があるだけに、「人間失格」は何ともそのまま堕ちていく太宰を見るかのようだ。

小説=フィクションであるならば、そこには脚色があり、つまり大袈裟に作られるのだが。
女性と心中を図り、自分に芥川賞を下さいと直訴し、最期は入水自殺までする太宰。
ひとことで言えば狂気。

「人間失格」を執筆しながら、太宰は果たして正気で居られたのだろうか。
どんどん自分の絶望が、小説とともにエスカレートしてはいなかったか。

自らの人生を「失格」と評価した太宰。

 

彼は果たして不幸な人生だったのか。

太く短い人生、燃え尽くした人生、生き切った人生。
それはそれで、太宰にとっては幸せな人生だったかもしれない。
そうでなければ、小説に書いて残したりはしなかっただろう。

これは太宰の遺書である。

「恥の多い生涯を送って来ました。」

iine

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コメント

こんばんは~
純文学は ど~も 食指がわかず。。。。
敬遠してる分野なのであります。。。。

童話やSFのほうは 著者を 追いかけたりするんだけどなぁ。。。

星新一 シリーズは なんども リピートし
お子様にも 勧めたりしましたです。

あたしが
この世を去る時は
「わが生涯に 一点の悔いなし」と
思いたい。。。。

無理だろうなぁ。。。

おひるねおかんさん、おはようございます。

星新一読みましたか?
私もショート・ショート大好きで、昔は本棚にズラーっと並んでました。
どの作品も童話みたいで、悪意が無いのが良いです。

一点の悔いなし、ですか。
毎年新刊が出るから、キリが無いですよね。
最期まで好奇心旺盛で行きたい(生きたい)ですね。(^^)v

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