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2020年8月 2日 (日)

サボリーマン(その2)

日頃から人件費削減、残業するな、と煽られる我々ですが、各班に1人はいるサボリーマン。
今回は、体型もやせ型、組立も速いし、配達だって遅くない。
なのにいつも定時で終わらない、そんなYさんの話を。

 

私ら配達員、仕事は8~17時です。
が、
バイトで雇われた当初、契約の時間は8~15時でした。

もちろん15時に終わる日なんて無いのですが、採用は8h契約ではなく6h。
つまり毎日2h残業がくっ付いてたって訳。
ただこの2hは割増賃金の残業ではなく、通常賃金での残業。割増になるのは8hを超えた分だけ。
(8h採用でなく、6h採用+残業2hの方がぼうなすが安いらしい。せこい)

 

Yさん、私の1か月後ぐらいに採用され、当時は人が足りていたので、いきなり全部ではなく半日分の持ち分でスタートしました。
午前で終わる程度の持ち分で配達。速くなったら少しずつ持ち分を増やす方向で。
普通に配達出来るYさんにとって、楽勝な量。

それなのにYさん、定時の17時まで帰って来ない。
それどころか、周りが残業する日は、同じように残業します。

 

彼の考えは、「俺6h契約のバイトだから、もし早く終わったら、帰らされちゃって稼げない」でした。
実際はそんなことは無くて、早く終わればちょっと持ち分が増えるのですが。
彼は早く終わってもとにかく帰局しない。
コンビニで時間潰したり、空のバイクで走ってたり。
(ナント、コンビニでアイス食べたりしてたそうです)

 

彼、残業代狙いの「帰らない男」だったのです。

 

最初はともかく、徐々に彼の遅い帰局に疑問が持たれるように。
そりゃそうです。半日の持ち分なのに17まで帰局しないんですから。

隣の区の配達員が時々見ています。
「あいつ、〇時に△番地に居たけどなあ。とっくに終わってるはずだぜ?」
「あの持ち分だよ?15時前には終わってるって」
「ちょっと持ち分増やそうぜ」

と、試しにマンション1つ追加しました。
本当はこの区、午前は平地で、午後はマンション4つ、だからまだまだ楽勝なはず。

でも半日分に慣れたYさん、マンションが増えたことで残業もするように。
周りはそれとなく進み具合をチェック、定時で終わるはずと。
それどころか、もう1つマンション追加しても良いくらいだと。

採用から数か月、ようやく本来の持ち分(午後はマンション4つ)に。

 

それでも楽勝なはずですが、Yさん、残業ばっかりするようになります。

雨が降ると一般に配達は遅くなります。
雨の日は皆残業になる。

すると、雨は関係ない(マンションだから)Yさんも、皆と一緒に遅くなって残業してます。
「マンションだから雨関係無くねえ?」なんて言われても平然と残業です。

 

段々とYさんの残業に疑惑が深まります。
「あいつさあ、残業代狙いじゃねえの?だって絶対終わるはずの日でも残業してるじゃん」

と言うのも、マンション4つ、ABCDの順に回るとします。
「Dのマンションに15時半に居たからよぉ、もう帰って来るんじゃねえ?」

ええ、もちろん帰って来ません。
予想より30~40分ほど遅く帰局。
「Yさん遅いんじゃない?俺、Yさんのバイク、Dのマンションで見たんだよね。もっと早く終わってたでしょ」
「そんなことないですよ。今日たまたま午前の平地を一束配り忘れてて、最後にやって来たんだって」
???

そんなはずはない。もし仮に午前の配達を忘れたなら、順路として午後の最初にやるはず。怪しい。

「これからYのバイク見たら、皆ボックス開けて残りの郵便チェックして。絶対あいつ嘘ついてるから」

 

いつも「この給料じゃギリギリ、生活出来ないよ」とぼやくYさん。
周りもちょっと可哀想に思ってたんですが、班長が、非番の日に車に乗ってるYさんに遭遇。

班長「Y、お前車持ってたのか?生活ギリギリじゃないじゃないか」
Y「いや、車ぐらい持ってますよ。持ってないなんて言ったこと無いし。皆が勝手に車持ってないって思ってただけでしょ」

彼、車もですが、カメラも趣味。それも一眼レフだけでなく中型カメラも。
一緒に出掛けたらフィルムカメラ、確か中型を持って来ましたよ。

 

こんな感じのやつ。

Mamiya

ちなみに彼、フィルムカメラだけでなくデジ一眼も持ってます。
今流行りのミラーレス。確かSONYのα7だとか。

 

彼の凄いところは、何を言われても認めない。必ず言い返すところ。

 

例えば、お客さんから苦情の電話。
「ウチのポスト、ボロボロで落っこちそうだったんだけど、あんな重たいカタログ入れたから落ちちゃった。入れる前に考えて欲しい」

ニッセンの分厚いカタログ。ポストに入らない、あるいは留守の場合は玄関前に置くように指示があります。
(ウチの会社の指示でなく、ニッセンからの要望)
それなのに、無理矢理突っ込んで、結果ポストが落っこちた。

まあお客さんも弁償だのって、そこまで怒ってる訳じゃないので、謝れば済む話。

だけどYさん素直に認めません。
「あのポストに入れたら落ちるに決まってる。そんな分かり切ったことするはずがない。俺はポストの下、地面に置いた」
「じゃあどうしてポストに入ってたんだ?どうしてポストが落ちたんだ?」
「そんなの知るはず無いじゃないですか、入れてないんだから。きっとヤマトの野郎が勝手に入れたんだ」
「はあ?何で他所の会社の人間が、わざわざカタログをポストに入れるんだよ」
「知りませんよ。でもそうとしか考えられない。入れてない物が入ってたんだから誰かが入れたんだ。俺は悪くない」
と、こんな具合。

 

残業に関しても相変わらずです。

最近は物数によって、朝のうちに残業時間が伝えられます。
班長「今日は30分で上がるように。分かったな?」
班員「はい」

実際にやってみると、見込み時間ですから外れることもあります。
その日は書留が少なかったのか、全員16時頃には帰局し、全員定時退社出来る感じ。

ところがYさん、何をまごまごしてたのか、定時になってもまだ何か仕事しています。

班長「そろそろ上がるよ。Yさんもう終わりにして」
Y「えーっ?終わりませんよ」
班長「何で。だって16時にもう居たでしょ」
Y「16時には居たけど、だって班長、今朝30分残業OKって言ったじゃないですか」
班長「それは帰局出来ない場合であって、帰局してるんだから帰れよ」
Y「こっちは30分残業のつもりのペースで仕事してるから無理ですよ」
班長「お前何言ってんの。いいから帰れよ」

 

Yさん、私とほぼ一緒の時期に入って、まだバイトのままです。
でも稼ぎはYさんの方が良いくらいです。

社員への昇格を選ばず、ズルズルとバイト生活、しかも残業生活してた方が稼げたって言うのは何だかなあ。

 

Yさんて、お喋り大好き、一人でも喋ってます。
組立中にもペラペラ。
隣の人と喋ってるのかと思ったら、実はひとり言。

「おい、Y夫、話やめろ」 ← もう普通に名前で呼ばれてません。彼が山田さんだったら、山田さんじゃなくて山夫。それも呼び捨て

 

帰れ、帰れってしつこく言われる会社。

皆、「仕事してる最中に何時に終わる?とかうるさいよな」って言ってます。
Yさんはそんなのまるで気にしない。

メンタルの強さだけは認めちゃいますね。彼、きっと長生きするだろうな。┐(´д`)┌ヤレヤレ

iine

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コメント

こんばんは!
Yさんは未だバイトのままですか。
正社員であればもちろん、普通バイトでもクビになるような気がしますがね。
それを思えば、とても優しい会社ですよ。

FUJIKAZEさん、こんにちは。

ウチの会社、普通のメンタルだと、説教ばかりのうるさい会社ですが、Yさんのように馬耳東風で何を言われても気にしない人だと、それ以上のことは無いので居心地が良いかも。
各班の人員配置も、残業ばっかりしてる班には人が入り、頑張って何とかしてる班には人が入りません。
何かYさんのように余裕でやってる人も居れば、ウチの班みたいに必死に残業削ってる班もあって、どうにも不公平ですね。

まあ、昔から「仕事は忙しい人に頼め」なんて言うように、どの世界も忙しい人は忙しく、そうでない人はそうでない。
不公平な世の中ですね。(笑)

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