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2020年8月10日 (月)

人魚の眠る家/東野圭吾

以前この本を薦められた時、どうもピンと来なかった。

 

「東野圭吾にハズレ無し」と言われるほどどの作品も評価が高いのに、何でピンと来ないのだろうと不思議に思ったが、改めて読み直してみて、以前読んだ時は途中までしか読んでいなかったことに気付きました。💦
何で途中でやめたかは覚えてませんが、今回はちゃんと最後まで。


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娘がプールで溺れたー。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか。

 

これもミステリーではないですね。

東野圭吾と言えばミステリー。それこそ初期作品は推理小説ものが多かったです。殺人事件が起きて、犯人を推理する。
次から次へと色々なパターンのトリックが描かれ、またやられたっと感心する。その繰り返し。

さすがに永遠に新しいトリックが生み出されるはずは無いので、時にミステリーではない作品も。

今回のは事件が起きるのではなく、問題提起。
一つの難問を各々じっくり考えてみましょう系。

 

「さまよう刃」では、子を殺された親が、法の裁きではなく個人の怒りによる、復讐と言う捌きを行うことの是非を。
「人魚の眠る家」では、溺れて脳死状態になった子の臓器移植の是非を。いや、そもそも脳死は死なのかどうか。

もう少し内容を紹介すると、

 

答えてください。
娘を殺したのは私でしょうか。

東野圭吾作家デビュー30周年記念作品
『人魚の眠る家』


娘の小学校事件が終わったら離婚する。
そう約束した仮面夫婦の二人。
彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前。
娘がプールで溺れたー。
病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。
そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。

過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか。
愛する人を持つすべての人へ。感涙の東野ミステリ。

こんな物語を自分が書いていいのか?
今も悩み続けています。 東野圭吾

 

えーと、これもミステリーなのか、まあそこはいいや。

6歳の娘・瑞穂がプールで溺れ意識不明に。
そのまま意識は戻らず植物状態。生命維持装置により心臓は動いている。いや動かされている。
医師からはもう意識が戻る見込みは無いと告げられ、それはつまり死(脳死)を意味している。
ここはきちんと脳死判定をして、あとは世の役に立つ臓器提供の意思を判断して欲しいと。

すでに別居状態の夫婦なので、娘の面倒を見続けるのも難しいので、延命は諦めることに。
ところが、脳死の判定を始めると、一瞬ピクリと瑞穂の手が動く。
気のせい?まだ生きている?

医師からは目覚めることは無いと言われたが、両親とも諦めが付かなくなり、そのまま延命措置を。

 

父・和昌の仕事はAI開発。
脳が生きていれば、例え手足が不自由でも、脳の命令で筋肉を動かすことが出来るシステムなどを開発。
瑞穂は脳死状態だが、逆に筋肉を無理矢理動かすことで、脳に刺激を与えられるかもと。

色々と実験をしてみると、呼吸器無しでも呼吸が出来るようになったり、顔色が良くなったり、そして身長まで伸びたり。
これでも瑞穂は死んでいるのか、生かしておくことは親のエゴなのか。
いつか突然フッと目を覚ましたりしないのだろうか。

 

弟・生人は学校でいじめ?に遭う。
「お前のお姉ちゃん、もう死んでるよ。お前のお母さん、おかしいよ」

 

人はどのタイミングを持って「死」を判断されるのだろう。
脳死を持って死なのか、心臓が止まったら死なのか。

 

両親はいつまで経っても諦めが付かない。
機械による生命維持。終わる見込みのない生命維持状態。
家族だけでなく、親戚までもが、この難題に向き合わされる。

そしてある日、娘・瑞穂が夢枕に立つと言うのか、母に挨拶に現れる。
「お母さん、今までありがとう」

 

「今日瑞穂は死にました」

 

長い間、苦悩の決断を迫られていた家族でしたが、やっと延命を打ち切ることが出来ました。
そして臓器移植にも前向きになり。

なるほど、そういう結末でしたか。

最初にこの家を訪れた男の子が・・・。

 

やっとみんな苦しみから解放されましたね。(´Д⊂グスン

なるほど東野圭吾にハズレ無し、ですか。。

iine

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コメント

こんばんは~

これは
映画で 観ました。

子供の死を受け入れるのには
これだけの 年数が かかる ということか
子供の脳死判定後 すぐに 臓器移植が決められるか。。。

など 思いながら 観ましたね。。。

おひるねおかんさん、おはようございます。

映画でですか?
母親の狂気(それが普通でしょうけど)を、映画で観てみたい気もしますね。
臓器提供については、やはり本人が意思を表していないと難しいかと。
いくら死んでしまったとは言え、身体に傷を付けたり、ましてや臓器を取り出すなどと言うのは、他者が決断出来ることなのかって。
作者が提示する問題提起、いつも考えさせられます。

ハルさん、こんばんは^^

本って買ってても時期があったりしますよね。
読みたくなる時期。

東野さんはあまり読んでなかったです。
で検索したら「クスノキの番人」にヒット。

モデルのクスノキは佐賀の武雄神社の御神木のクスノキだそう。
あの感動したクスノキ!

「人魚の眠る家」と共に読んでみます^^

こんにちは。
この本、読みました。
娘が医療関係者なので、臓器提供の意思表示をしています。
でも、娘には、「その時になったら、判を押せないかもしれない」と伝えています。
娘も結婚したので、判を押す役目は、旦那さんに移りましたが・・・。
難しい問題です。たとえ話せなくても動けなくても、心臓が動いている限りは、
生きている事に変わりはないと思うから、この世に在って欲しいのが、本心ではないでしょうか。

弥沙さん、こんばんは。

モデルのクスノキをご存知でしたか。
御神木であれば、神々しい感じだったでしょうか。
本を読んだら、また訪問したくなるかもしれませんね。

弥沙さんは不思議な力を持っているから、私達では感じないものも感じたりするかも。
東野圭吾ミステリー、お薦めです。(^^)v

四季さん、こんばんは。

ナント!娘さんはドナー登録者でしたか。
きちんと意思表示していても、それでも周囲の判断は迷うんですね?
まあそういうものでしょう。
もしかしたら目を覚ますかもしれない、って思うのが普通ですよね。
正解が無いだけに難しいテーマでしたね。

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