赤字は許されません
いやあー、厳しい。毎日残業でクタクタです。
朝から走って配達、夕方はヘッドライト(自分の頭にですよ)を点けて配達、忙しいって事はそれだけ仕事があるって事で。
それなのに赤字なんだと。どういうことよ?
郵便配達をしていますが、民営化した日本郵便、ゆうちょ・かんぽは黒字でも配達は赤字です。
全国一律料金(切手)で配達。
首都圏でも地方でも同じサービス。
過疎地や離島のような、赤字が当然の場所でも撤退出来ない。
現状は、首都圏の黒字で、地方の赤字を埋めている状態。
ですが、郵便自体減る一方なので、首都圏でさえ赤字局が増えています。
ウチはそんな中で数少ない黒字局。つまり忙しいって訳。
6~7年前ぐらいは、交通事故件数ワースト1を2年連続して取り、年中支社から人が監視に来てました。
今年も春夏と黒字経営を続けていましたが、9月に初めて赤字。
10月も赤字だったそうです。
理由は簡単。
配達員の人数が少な過ぎるからです。
郵便って毎年同じですが、2~8月は少なく、9~1月は多いんです。
だからと言って、その多い時期だけ人を多くして、って訳には行かないです。
再繁忙の12月(お歳暮、年賀)を乗り切るためには、ある程度の最低人数は必要です。
そしてその人数のまま夏を迎えたら、お盆は半日で配達が終る日も何日か生まれます。
ですから、その中間点で着地して、忙しい時期は残業。
暇な時期は有給消化だったり、普段出来ない洗車だったり、原簿整理だったりと。
それがね、多分人を減らし過ぎちゃったんですよ。
夏でも定時ギリギリの人員でしたから。
郵便が少ない暇な夏に、それでもギリギリの人数。
その人数で秋を迎える。
当然残業になりますわなあ。
残業になれば賃金は×1.25ですから、余計に掛かります。
どの班も連日残業、残業、でも仕方ないです。人が足りてないんだから。
もっともね、減らしたと言っても、やる気がある人のクビを切った訳ではありません。
労働の割に賃金が安い、そんなブラックさに嫌気が差してやめる人が増えているのですね。
最近は安く長く使うために、限定社員なんてのを作りました。
転勤しないで良い代わりに賃金が安い社員。 ← よくある無理やり付けた条件、仕事は全く一緒
この限定社員が、何とバイトより賃金が安いのですよ。 ← だったら誰がなるかっつうね
バイトには辞めて貰っちゃ困るから、時給UPをし、夏休みなんかも付与して、いつの間にやら逆転現象。
中年バイトは、社員になったら損、と受験しない人も。
高卒で正社員(限定社員ですよ)に就職して、最初の給料を貰って嫌になる人。そして辞める人。
せっかく就職出来たのにね、すぐ辞めちゃうなんて。
確か初ぼうなすまで我慢して6月で辞めたかな?
ならばバイトは良いかっつうと、数年前だと考えられないくらいに、配達量が増えてます。
それに、今までのバイトは、「頑張っていつかは正社員に」って思いがありました。
それが、「ここで正社員になってもあれじゃあ」ってガッカリ感。
以前は仕事に着いて来れない人が辞めてました。
今はバリバリ出来る人が辞めます。
ここで配達出来るようになっても、何にも残らないし。 ← 賢明です
話を戻すと、秋に赤字に転落した我が局。なぜかまた支社から視察が来るみたいです。
黒字経営に戻すために改善点は無いか。
もっと出来る事は無いか。
そのせいなのかウチの管理職はもうピリピリしてます。
仕事が始まった朝の段階から、「今日は定時退社しろよ」とか。
いつも午前の進み具合を見て、だいたいどのくらい残業になりそうか進捗を見ます。
で、
配達が遅れている人の所へ、進んでいる人が応援に入ります。毎日。 ← きっとこれも限界が来ますね、毎日同じ人だから
ところが、今はメチャクチャ。
「今日は残業1hぐらい掛かりそうです」って言ってる人に対し、「30分で終わらせろ」みたいにまた口だけ出して来ます。
終わらせろって言っただけで終わるかっつうの。
人間の能力には限界があります。
100mを15秒で走る人に、「10秒で走れ」って言っても無理。
私達は自分の足には限界がありますが、バイクは更にスピードUP出来ます。
もうそこしかないんです。
だから交通事故が増える。また死亡事故が起こる。
そして説教です。
酷いもんですよ。
脇道から幹線道路へ合流するのに、左右何も見ずに合流して車にはねられる。 ← 普通頼まれたって出来ません
直進車が来てるのに強引に右折してはねられる。 ← バイクでですよ、もう自殺行為
上が言うのは、「ちゃんと昼休みは休みましょう」
って、それも凄く高圧的です。
休憩に入るのが数分遅れただけでレポート提出。
昼休みにちょっとでも郵便に触ろうとすると、休む時はちゃんと休め。
そんな風にがんじがらめに縛って、それでいて「定時退社だぞ」って。
もっとも今の時期は、いくら圧力が掛かっても定時退社なんて無理。
するってえと、少しでも残業を減らしたい管理職は、配達員が帰局すると待ち構えていて、
「今18時だから18時15分には帰れるなっ」
「いや、15分休憩するんで無理です」
「だから休憩は取れるだろ。休憩だけ取って退社しろ」
「でも書留上げたり、入金したり・・・」
「いいな、15分だぞ」
みたいな?
こんな状態だと辞めたくなる人が増えるだけ。
てか、そうなる前に人を入れなよ。どう考えたって人が足りな過ぎなんだから。
普通は夏は少し余裕があるのに、そこをギリで乗り切って、黒字で褒められて来たんだから。
同じ人数のままやったら赤字になって当たり前。それをどこが悪いのか?調査に行きます、って。
不思議なのは、全国にたくさんある赤字局には視察に行かず、黒字局に来て「もっと何とかしろ」って言うのもね。
暇な人は暇なまま、忙しい人にもっと頑張れって、そんな改善ありますか。。(;´д`)トホホ
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こんばんは!
なるほどねぇ・・・。
杓子定規なんですねぇ・・・。
我が社は、その辺は緩やかかな。
超過勤務しても何も言われないし・・・もっとも、何十時間もやっても、やっただけくれることは絶対に無いけどね。
休憩時間?仕事があれば休みませんね。
仕事があるのに休んでいるとドヤされますよ。
もっとも、休むような人はいません。
人手不足?
はい、どの課も定員よりも1~2人足りません。
これも仕方ありませんねで済まされています。
あぁ、ブラック度を自慢し合っても虚しいだけですね。
とりあえず、怪我無く定年まで頑張りましょう!
投稿: FUJIKAZE | 2019年11月20日 (水) 23時38分
FUJIKAZEさん、こんばんは。
元公務員、お役所体質でありながら、何かにつけ全て命令形。
下の意見には全く耳を貸さない上意下達な組織です。
昼休みだって、「仕事が終わらないくせに、丸々休めると思ってるのか!」なんて言われるより全然マシ。
なんせ終わらない人にも、「ちゃんと1時間休みなさいよ」って言ってくれるんですから。
ただ、配達が遅い人にしてみれば、休んで良い所を自主的に昼休憩を削って仕事して、それが黙認ではなく強い口調で怒られる。レポートを書かされる。
そうなると、「てめえの事ばっかり考えやがって」ってなります。
前にも書きましたが、配達が遅い人が言ってました。
「今日の物数なら残業代は1時間しか払いません、って決めて欲しい。別にそれで良いから、その代わり2時間オーバーしても文句言わないで欲しい」
って。
そうなんですよ。昼は休めって言って監視までするくせに、定時で終わらないと文句言います。
それが20代も50代も同じ扱いですよ。さすがに60代にはちょっと甘いですが。
何でしょうね。人間関係に全く心を感じない職場、その辺が嫌なのかもしれません。
大企業は過去最高の利益、なんて言って、ウチも大企業のはずなんですがねえ。💦
投稿: ハル | 2019年11月21日 (木) 02時46分